2012-02-21
今日21日24時00分 ~ 25時30分、
WOWOW「徳永英明コンサートツアー 2011 VOCALIST & BALLADE BEST」
ツアーファイナルさいたまスーパーアリーナ公演の模様をO.Aがあります。
(1月4日放送分の再放送)
ファイナルはやはり違いますね。
ここのところ大阪ではファイナルがないので、
久しく行ってないですが…
私が特に印象に残っているファイナルは、
1988年7月31日の
“Eoria”Live Special DEAR TOURファイナルと
1993年6月22日の
ONE OF THEMツアーファイナルです。
ONE OF THEMツアーファイナルライブレポートが
『新版 MYSELF』(1994年7月初版発行)にあります。
一部抜粋しました。少し長いです。
6時50分、それまで会場に流れていたSEの喧騒音が消え、客電が落ちていく。対向にある客席のフット・ランプだけが、規則正しく明かりを灯している。それはまるで深夜の道路を流れる車のテール・ランプのようでもあり、視線を会場全体に移していくと、その光は、規則正しく放射線状に広がっていて、まるでプラネタリウムの中にいるような気分になり、不思議な興奮をおぼえた。
そんな空気の中、ダーク・ブルーのライトがセンター・ステージを照らし、メンバーが登場。シンセとピアノの音にのせて、白いライトの中から「JUSTICE」を歌いながら、徳永英明が登場。いうまでもなく、場内からは割れんばかりの拍手が起こる。白いライトの中でシャドーになって歌う。「JUSTICE」……。“傷つくことが勇気と出会うなら……”という、このフレーズの新しい深い意味が、ここには込められていた。
そして、そんなシャドーの中から飛び出し、赤いライティングの中で歌う「Revolution」、ブルー・グリーンのライティングに揺れて歌い出される「MYKONOSⅡ」。アグレッシブなイントロが前半の流れに加速をつける「恋の行方」。ここは緑のライトに照らされる。そして「LOVE IS ALL」。
前半のこの5曲の中に、アルバム『DEAR』から『Revolution』までの時間が流れていく。ダーク・ブルーのライトは『JUSTICE』、赤のライトは『REALIZE』、ブルー・グリーンのライトは『DEAR』。そして、緑のライトは『Revolution』。そのすべてのカラーを消化して、また再び白に戻る……。それが今回の“ONE OF THEM”。今回のツアーのオープニングで、これまでのテーマがすべてシンボライズされていたのだ。
「ファイナルです。今回は回転木馬のように僕はまわり続けます。ポリープ、伝染性単核症に見舞われて、前回の大阪城ではいろいろ不満もあったことと思いますが、今回は万全の体調で、あとのことを考える必要もないので、すべての人が納得がいくようなライブにしたいと思います。戦場と化したステージ、これも一生に一度のステージです」
前半の興奮をあおるような徳永のMCに続けては「最後の言い訳」「星と月のピアスと君の愛」「どうしようもないくらい」と静かなナンバーが続き、そして「MYSELF ~風になりたい~」とくる。今日のステージを衛星放送が収録していること。この会場に来られなかった人たちにも、みんなの表情、声そして、今日の空気が伝わるんだから、といった言葉を客席に投げかける徳永。しかも、センター・ステージでそれをやってしまえる余裕も、今回のツアーのアクシデントとチャレンジによるたまものか。
「センター・ステージのときは、僕もメンバーも、スタッフのような恰好をして、このステージの下に入るんです。そして、この下で準備をしながら本番を待つんだけど、この時間がけっこう長い。いつもはゲームをしたり冗談言い合ったりしているんですが……。今日本番15分前までは、その状態だったのに、誰からともなく15分前ぐらいから無言になり、ひと言も話をしなくなったんだよな。本当に不思議なんだけど……」
と話し始める徳永。ツアーの回想にひたっていたのか、最後の一本への緊張なのか、その思いはさまざまであろうが、ファイナルへ向かうシンパシ―がステージの下で通じ合っていたようだ。バスコ・ダ・ガマのメンバーを紹介した後は恒例のピアノの後藤さんのコーナー。「今日は何を歌うの?」という徳永の言葉にニタッと笑(ったのだろうと思われる)って歌い始めたナンバーは、なんと徳永英明の曲。「これ、俺の曲や」とメンバーにしてやられたという感じで、でもうれしそうにコメントした徳永。矢賀部さんが差し出してくれた歌詞カードをみながら、後半は徳永が歌うというハプニングも……。
「きたないわあ、ぬけがけは……。でも信じるものは救われるとはこのことやね」
と大阪弁でメンバーからのうれしい贈り物に興奮する徳永。その興奮とともに「I LOVE YOU」「夢の続き」「Wednesday Moon」と後半へ突入。「DAYS」では、なんと歌詞を間違えるという、ライブならではのお楽しみも出た。このハプニングがきっかけとなったのか、それまで抑え気味に包容力をもって歌われていたボーカルの線がプチンと切れ、「あなたのために」「セレブレイション」は感情のかけ合い。そんな熱い徳永の感情に応えるかのような、「壊れかけのRadio」の場内合唱は、いつもと比べものにならないぐらい熱かった。そして、ラスト・ナンバーの「もう一度あの日のように」が終了しても、その興奮は収まらないでいた。「泣きそうだ~!」と叫ぶ徳永。「メンバーに、そして、このツアーの前に病気になり、参加できなかったギターの庄ちゃんのギター・セットを今日はこのステージの上に置きました」
このままでは終われないと、最後の最後に届けてくれたナンバー「負けるな」。
「“ONE OF THEM”ツアー、これがファイナルだとは思いません。これからもずっとONE OF THEMで、毎日毎日が、すべての1回1回が、とても大切な1回だと思います。今回のツアーはたくさんのことを学びました。人生の教訓、意味、存在……。そして僕が、こうやって歌っていることは、みんなに音楽を伝えるということよりも、エネルギーを分けてあげたいから……」
そして9時、場内全員による三本締めでライブは終了した。
読んでいると、思い出してきて懐かしいです。
いつもエネルギーいただいています
ありがとうございます
今年も早くライブへ行きたいです
WOWOW「徳永英明コンサートツアー 2011 VOCALIST & BALLADE BEST」
ツアーファイナルさいたまスーパーアリーナ公演の模様をO.Aがあります。
(1月4日放送分の再放送)
ファイナルはやはり違いますね。
ここのところ大阪ではファイナルがないので、
久しく行ってないですが…
私が特に印象に残っているファイナルは、
1988年7月31日の
“Eoria”Live Special DEAR TOURファイナルと
1993年6月22日の
ONE OF THEMツアーファイナルです。
ONE OF THEMツアーファイナルライブレポートが
『新版 MYSELF』(1994年7月初版発行)にあります。
一部抜粋しました。少し長いです。
6時50分、それまで会場に流れていたSEの喧騒音が消え、客電が落ちていく。対向にある客席のフット・ランプだけが、規則正しく明かりを灯している。それはまるで深夜の道路を流れる車のテール・ランプのようでもあり、視線を会場全体に移していくと、その光は、規則正しく放射線状に広がっていて、まるでプラネタリウムの中にいるような気分になり、不思議な興奮をおぼえた。
そんな空気の中、ダーク・ブルーのライトがセンター・ステージを照らし、メンバーが登場。シンセとピアノの音にのせて、白いライトの中から「JUSTICE」を歌いながら、徳永英明が登場。いうまでもなく、場内からは割れんばかりの拍手が起こる。白いライトの中でシャドーになって歌う。「JUSTICE」……。“傷つくことが勇気と出会うなら……”という、このフレーズの新しい深い意味が、ここには込められていた。
そして、そんなシャドーの中から飛び出し、赤いライティングの中で歌う「Revolution」、ブルー・グリーンのライティングに揺れて歌い出される「MYKONOSⅡ」。アグレッシブなイントロが前半の流れに加速をつける「恋の行方」。ここは緑のライトに照らされる。そして「LOVE IS ALL」。
前半のこの5曲の中に、アルバム『DEAR』から『Revolution』までの時間が流れていく。ダーク・ブルーのライトは『JUSTICE』、赤のライトは『REALIZE』、ブルー・グリーンのライトは『DEAR』。そして、緑のライトは『Revolution』。そのすべてのカラーを消化して、また再び白に戻る……。それが今回の“ONE OF THEM”。今回のツアーのオープニングで、これまでのテーマがすべてシンボライズされていたのだ。
「ファイナルです。今回は回転木馬のように僕はまわり続けます。ポリープ、伝染性単核症に見舞われて、前回の大阪城ではいろいろ不満もあったことと思いますが、今回は万全の体調で、あとのことを考える必要もないので、すべての人が納得がいくようなライブにしたいと思います。戦場と化したステージ、これも一生に一度のステージです」
前半の興奮をあおるような徳永のMCに続けては「最後の言い訳」「星と月のピアスと君の愛」「どうしようもないくらい」と静かなナンバーが続き、そして「MYSELF ~風になりたい~」とくる。今日のステージを衛星放送が収録していること。この会場に来られなかった人たちにも、みんなの表情、声そして、今日の空気が伝わるんだから、といった言葉を客席に投げかける徳永。しかも、センター・ステージでそれをやってしまえる余裕も、今回のツアーのアクシデントとチャレンジによるたまものか。
「センター・ステージのときは、僕もメンバーも、スタッフのような恰好をして、このステージの下に入るんです。そして、この下で準備をしながら本番を待つんだけど、この時間がけっこう長い。いつもはゲームをしたり冗談言い合ったりしているんですが……。今日本番15分前までは、その状態だったのに、誰からともなく15分前ぐらいから無言になり、ひと言も話をしなくなったんだよな。本当に不思議なんだけど……」
と話し始める徳永。ツアーの回想にひたっていたのか、最後の一本への緊張なのか、その思いはさまざまであろうが、ファイナルへ向かうシンパシ―がステージの下で通じ合っていたようだ。バスコ・ダ・ガマのメンバーを紹介した後は恒例のピアノの後藤さんのコーナー。「今日は何を歌うの?」という徳永の言葉にニタッと笑(ったのだろうと思われる)って歌い始めたナンバーは、なんと徳永英明の曲。「これ、俺の曲や」とメンバーにしてやられたという感じで、でもうれしそうにコメントした徳永。矢賀部さんが差し出してくれた歌詞カードをみながら、後半は徳永が歌うというハプニングも……。
「きたないわあ、ぬけがけは……。でも信じるものは救われるとはこのことやね」
と大阪弁でメンバーからのうれしい贈り物に興奮する徳永。その興奮とともに「I LOVE YOU」「夢の続き」「Wednesday Moon」と後半へ突入。「DAYS」では、なんと歌詞を間違えるという、ライブならではのお楽しみも出た。このハプニングがきっかけとなったのか、それまで抑え気味に包容力をもって歌われていたボーカルの線がプチンと切れ、「あなたのために」「セレブレイション」は感情のかけ合い。そんな熱い徳永の感情に応えるかのような、「壊れかけのRadio」の場内合唱は、いつもと比べものにならないぐらい熱かった。そして、ラスト・ナンバーの「もう一度あの日のように」が終了しても、その興奮は収まらないでいた。「泣きそうだ~!」と叫ぶ徳永。「メンバーに、そして、このツアーの前に病気になり、参加できなかったギターの庄ちゃんのギター・セットを今日はこのステージの上に置きました」
このままでは終われないと、最後の最後に届けてくれたナンバー「負けるな」。
「“ONE OF THEM”ツアー、これがファイナルだとは思いません。これからもずっとONE OF THEMで、毎日毎日が、すべての1回1回が、とても大切な1回だと思います。今回のツアーはたくさんのことを学びました。人生の教訓、意味、存在……。そして僕が、こうやって歌っていることは、みんなに音楽を伝えるということよりも、エネルギーを分けてあげたいから……」
そして9時、場内全員による三本締めでライブは終了した。
読んでいると、思い出してきて懐かしいです。
いつもエネルギーいただいています

ありがとうございます

今年も早くライブへ行きたいです

