『新版MYSELF』より⑤

2013-04-25

今日は、徳永英明さんのNEW シングル『STATEMENT』の
着うたフル 、iTunesの配信スタート、早速ダウンロードして
聴いています。

『STATEMENT』が主題歌の木曜ミステリー「刑事110キロ」も
スタートしました。

6月5日のシングルリリース、7月17日のアルバムリリースと
楽しみです
アルバムがリリースされると、テレビ出演もふえそうですね

その後は、いよいよコンサートツアーも始まります

ところで、PRISM vol.78に伊丹訪問レポートがありましたが、
徳永さんが30歳の頃に伊丹を訪れた時の様子が、
『新版 MYSELF』に書かれています。

『新版 MYSELF』(1994年7月初版発行)より
一部抜粋してみました。

 そして18年後の今、徳永英明は彼が通った伊丹市立南中学校の正門の前に再びいる。「変わっていない」彼はそう言った。テニスコートに隣接するようにアパートが建ち、学校の周りにも、家族で住んでいることを示すような団地や民家がとり囲むように建ち並ぶ。そして学校の中には木製の古い靴箱。無邪気な子供たちの顔。子供たちに囲まれて立つ徳永英明……。
 けれど少年の日の彼は、少し様子が違った。福岡の訛りを持つ少年は、強烈なニュアンスを持つ大阪の少年たちとっては、格好のいじめの的になってしまったのだ。
 ガタンガタン……。そのとき遠くのほうから列車の通り過ぎる音が聞こえる。遠くに新幹線の高架が走っているのだ。
 「あれ、見てたんだよ、よく。あの当時、まだ新幹線が新大阪までしかなかったから、すごく珍しかった。家の窓からね、“おいおい新幹線が来た” って、弟といっしょにいつも見てた」
 そして懐かしそうにしばらく彼は遠くの高架を見ている。少し笑って「でも、いじめも2学期までだった」と、今度は学校の中へと歩き出した。徳永少年はある日、大反撃に出たのだった。「その日も、クラスのいちばん背の高いヤツが昼休み、俺にヘッドロックかけて廊下を引きずりまわしていて……そのとき、フッと好きな女の子と目が合ってしまったわけ。俺あまりにみじめだなと思って、悲しくなって、もうどうにでもなれって気持ちで相手のヤツにパンチを……。そしたら眉間に入って泣き出しちゃったんだよ。その瞬間のみんなの顔、あの空気。よく覚えてるよ。それからね、もういじめられなくなったんだよね」
 成績も落ちて、学校にも行きたくなくなって……。でも、それからの彼は変わっていった。ようやく大阪でスタートラインに立つことができたのだ。
 2年になってからの彼は、友達と電車に乗って大阪に映画を見にでかけるようにもなった。アイビーで、オールバック。「ドライヤーとグリースでギンギンに固めてね」。そして、もうひとつ。初めてのデートを経験したのもこのとき。同じ塾に通っていた女の子と、宝塚ファミリーランドへ。
 「緊張したのをよく覚えてる。おふくろにお金もらってさ。“彼女のぶんもちゃんと払ってあげなさい” って。それで学校へ行くとまた大変。冷やかされるし、彼女に会うのもなんか恥ずかしくてさ。おまけにその日、テニス部の練習をさぼってのデートだったから、顧問の先生に怒られる始末(笑)」
 それでも忘れられない、彼の歴史上(笑)最もかわいらしい思い出だ。
 そんなふうに中学校での日々は過ぎ、やがて進学のシーズン。彼は、同じエリアにある伊丹市立高校へ通うことになった。




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