『新版MYSELF』より⑥

2013-05-02

徳永英明さんのNEW シングル『STATEMENT』が主題歌の
木曜ミステリー「刑事110キロ」、
今日もこれから録画で見る予定です。

PRISM vol.78に伊丹訪問レポートがありましたが、
徳永さんが30歳の頃に伊丹を訪れた時の様子が、
『新版 MYSELF』に書かれています。

『新版MYSELF』より⑤の続きです。

『新版 MYSELF』(1994年7月初版発行)より
一部抜粋。

 徳永英明の高校時代。それは、これまでとは少し違っていた。おとなしめの校風の中で、彼はエネルギーを持て余すようになっていく。それは、外へ外へ飛び出そうとする。衝動に近い。どこかに何かがありそうで、でも見つからなくて。
 そんな彼が思い出の場所として挙げたのが学生食堂。長く続く廊下を歩き、階段を下りていくと、そこが学食のある場所。どこかひんやりして、こぎれいなそこは、やはり校舎の中で最も自由で、なんだかホッとする場所だ。〝定食・今日の献立――ハンバーグ、マカロニサラダ……″と掲示板。
 「うんうん、焼きめしが確か100円くらい。てんぷらうどんが90円だったかな。よく食べた食べた!」
 ゆっくり歩きながら、見まわしながら、〝もう一度ここで食べてみたい″そんな顔をしながら、もはや彼の知る先生がほとんどいなくなっていることを知る。
 高校の3年間をサッカー部で過ごしながらも、2年生になるころから近くの割烹やファミリーレストランでアルバイトを始めることになる。お金を得ること。そしてもうひとつ彼には狙いがあった。外の空気に触れることだ。彼はこのアルバイトを通じて隣の北高校の生徒たちと知り合い、むしろ活発で自由な彼らの生活ぶりに惹かれていくことになる。
 「北高校の友達が応援団の連中ばかりだったこともあって、なんかそういう喝の入った感じ?応援団を自分の学校にも作って壮行会とか、野球の試合を盛り上げたいってね。でも結果的には、カッコ悪いとか恥ずかしいとかで人が集まらなかった。そういうシラケてる感じがね、なんかいたたまれなかったよ」
 刺激を求めていた、と彼は言う。それはしかし、もっといろんなことを実感したかったから。喜びや、感動や、そんな大きな何かをたくさんこの手で実感したかったのだ。
 アルバイト、ビリヤード、ドライブ、etc……。そんな彼が、北高の友人たちと入りびたった喫茶店がある。改築されて店の雰囲気は当時とは大きく変わってしまったけれど、お店の奥さんとの会話から容易に〝あのころ″を想像することができる。
奥さん「改装したのは6~7年ぐらい前かな」
徳永「でも俺、昔のままがええわ」
奥さん「そりゃあ、青春があったもんね。でも青春もろとも全部つぶしてしもたわ(笑)」
徳永「ハハハ」
奥さん「でも、今の子たちは昔とは違うよね。マージャンとかもしないもんね……」
 店のご主人や奥さんたちにとっても当時入りぴたっていた学生たちは、ひとつの大切な風景だったのかもしれない。だれもが何かしらの者になりたくて、でも何をどうしたらいいのかわからなくて。だからといって、むやみにどこかへ出かけることもなく、そこにジッと座っていたりする……。



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