2016年06月21日 (火) | 編集 |



第二次世界大戦で特攻隊員として、
命を捧げていく青年の話です。

人間魚雷「回天」の出撃は「死」を意味します。
その出撃を待つ恐怖感や緊張感…
家族や恋人への想い…
揺れ動く心が描かれています。

読んでいるとあまりにも切ない。
あの時代の、戦争というものの理不尽さを
改めて認識しました。

「回天を伝えるために死のうと思う」という
主人公の言葉が胸に刺さりました。


※この著者(横山秀夫)で読んだ
『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『影踏み』他